便利だけれど注意が必要、パンク修理キットの豆知識。

こんばんは。
ゴールデンウィークも終わりバイトしているレンタカー屋さんも一旦忙しさから解放されて落ち着いている今日この頃です。(笑)
ちなみに、今回のゴールデンウィークにタイヤがパンクしてしまったお客様からお電話あり、

「スペアタイヤは交換出来るけどパンク修理キットは使い方がよくわからなくて」

という内容でした。
そこで今回はパンク修理キットについてお話させていただきます。

そもそもスペアタイヤから変わっていつから増えた?

ここ数年の間に、スペアタイヤを搭載せずにパンク修理キットを備えた乗用車が増えています。このことは法改正によるもので、2015年頃から小型車を中心に予備のタイヤを搭載しない車種が増えました。

最初は軽自動車や一部のエコカーのみでしたが、現在は一部のRV車を除いてほとんどの車種でパンク修理キット方式が採用されています。この理由は、トランクルームなどの空間を有効に活用する・車体を軽量化させて燃費を向上させることです。

タイヤを積むと車体の重量が増加してしまい、長期的に見ると燃費に悪影響を及ぼしてしまいます。特に燃費の良さを売りにしている軽乗用車やエコカーであれば、設計時にグラム単位で部品の重量を軽量化させることで軽量化を実現しています。ネジやボルトの重量を削減しているのに、10年に1度も使わないかもしれないスペアタイヤを積んでおくことは非効率です。

燃費向上に加えて、トランクルームのスペースを確保するという目的もあります。小型車は車体のスペースに制限があるので、利便性や快適性のためにキャビンやトランクの空間を確保する必要があります。10年間に1度も使わないかもしれないタイヤを積むために車内の貴重なスペースを消費することは、甚だ非効率だからです。

知っていれば怖くない!パンク修理キットの使用方。

“パンク修理キットの使い方が分からずに、不安に感じている方がいるかもしれません。自動車教習所ではタイヤの交換方法を教わりますが、修理キットの使い方は教えてくれないからです。キットを使用すればタイヤを交換する必要がなくて薬剤とエアを入れるだけなので、知っていれば誰でも作業ができるようになっているので心配する必要はありません。

作業方法ですが、まず最初にトランクまたは後部座席のシート下などに搭載されている修理キット(補修材のボトルと電動コンプレッサー)とジャッキを取り出します。補修材は加硫接着剤で、ゴムと接着する成分で出来ています。

次にパンクしたタイヤをジャッキアップして、穴の開いた場所を確認しましょう。タイヤが地面と接触している面(トレッド面)をチェックして、釘などが刺さっている箇所を探します。釘などが刺さっていたら、抜かずにそのまま作業を進めることができます。タイヤの穴を発見したら、説明書を見ながら殿堂コンプレッサー・薬剤のボトル・タイヤのバルブをホースで接続します。

コンプレッサーの電源がオフになっていることを確認したらシガーソケットに接続しましょう。
作業を開始する前に、タイヤの適正空気圧をチェックしておく必要があります。
空気圧は、運転席側のドアの下側のシールで確認できます。

準備が全て整ったらエンジンをかけた状態でコンプレッサーの電源スイッチをONに入れて、薬剤とエアーをパンクしたタイヤに注入しましょう。ゆっくりと空気が注入されるので、数分程度の時間がかかります。

適正空気圧まで空気が注入されたらコンプレッサーやボトルなどを片付けて、すぐに数kmほど走行します。走行後にもう一度電動コンプレッサーを取り出してエアーを入れて空気圧をチェックして、適正な数値に戻っていれば成功です。

補修材(加硫接着剤)の硬化時間は約1時間で、走行時の熱で化学反応が起こってタイヤのゴムと一体化します。
作業後は、早めに本修理をおこなうようにしましょう。

使用可能範囲は、トレッド(地面接触部分)の小さな穴だけ有効。


パンク修理キットを使用する場合の注意点ですが、使用が可能な範囲はトレッド(地面接触部分)の小さな穴に限られます。穴が小さくて、ゆっくりと空気が抜けるような場合にのみ有効です。もしもトレッド面に大きな穴が開いていたり、いたずらなどで側面(サイドウォール)が破損したような場合には修理キットで対応することができません。タイヤがバーストした場合にも、応急修理をすることができません。

パンク修理キットで対応ができない場合には、レッカー車を呼んで最寄りの修理工場まで運んでもらう必要があります。修理キットで対応ができる条件は限られていて、パンクの種類によっては利用できない場合があるので注意しましょう。

修理キットを使用して空気圧が回復した場合でも、走行が可能な距離が限られてしまいます。補修剤を注入する方法で応急修理をした後に走行可能な距離はせいぜい数十~100km程度で、最高速度も時速80km程度に制限されます。作業後はこまめに空気圧をチェックするようにして、なるべく早く本修理や交換を行うようにしましょう。

修理工場までの時間稼ぎとして考える。

修理キットを利用すれば完全に修理をすることができると思っている人は少なくありませんが、この考えは間違いです。この方法はスペアタイヤと同じように応急処置であり、そのまま走行を続けることはできないので注意しましょう。

補修剤を使用した補修はあくまでもパンク直後の応急修理であり、修理工場やディーラーまで移動するための時間稼ぎに過ぎません。そのため、なるべく早く本修理の作業を依頼するようにしましょう。

修理キットのボトルには有効期限が設けられており、古くなると使用できなくなってしまうので注意が必要です。搭載されている補修材のボトルは1回分で、本修理をした後はキットの補修材のボトルも新しいものと交換する必要があります。

もしも、タイヤがパンクしてしまったら慌てずに取り扱い説明書を読んで落ち着いて作業してみましょう。
もしかしたらスペアタイヤ交換より楽かもしれません。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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